学会長挨拶

 

第96回北海道医学検査学会 学会長

  森田 裕子
(道北勤医協一条通病院)

 

この度、第96回北海道医学検査学会を「和衷協同」~臨床検査技師に求められるもの~をテーマに、道北臨床検査技師会の担当にて旭川市で開催させていただく運びとなりました。会期は2024年8月24日(土)・25日(日)の両日、旭川市大雪クリスタルホールをメイン会場に旭川市神楽公民館の2施設で開催致します。

2020年の年明けから始まった未曾有のコロナ禍にて、世界中の人々が不安や不自由を強いられた中、私たち医療従事者は家族や自身の健康面、職場の感染対策、職場や所属施設の運営など更なるストレスを抱える状況を経験してきました。職場では常に人手不足となり、職種の垣根を超えて、職種を超えて助け合いながら医療現場を守った方々は多数いらっしゃったことでしょう。そんな私たちはこのことをきっかけに「チーム医療」「多職種連携・多職種協同」を実感しました。また、このタイミングで現在日臨技では「タスク・シフト/シェアに関する厚生労働省指定講習会」の受講も進められており、今後私たち臨床検査技師が医療従事者として活躍の場を広げるチャンスとなってきます。

今回のテーマにある「和衷協同」とは『心を同じくして共に力を合わせ仕事や作業にあたること』を意味します。本学会ではこのテーマに沿って「多職種連携」「LGBTQ」「地域づくり」などの各分野から講師をお招きした特別講演を企画しております。例年より早い時期の開催となりますが、懇親会を含め趣向を凝らした企画をご用意しております。多くの臨床検査技師の方々が楽しく学び、存分に交流していただければ幸いです。

最後になりますが、開催地旭川市をはじめ近郊には旭山動物園などの観光施設や、スイーツ、酒蔵、多彩なグルメなど多数お楽しみいただける地域です。そんな道北も併せて皆様に堪能していただけるよう、私たち道北臨床検査技師会会員一同心よりお待ちしております。